地中の世界
この世界の地中深くには、ぼくの好きなものがたくさん並んでいる場所が存在する。 そこにはおいしい食べ物や、大好きな友達や、会いたい人たちもたくさんいる。 ぼくとその世界には目に見えない厚い防弾ガラスみたいな仕切りが存在して…
この世界の地中深くには、ぼくの好きなものがたくさん並んでいる場所が存在する。 そこにはおいしい食べ物や、大好きな友達や、会いたい人たちもたくさんいる。 ぼくとその世界には目に見えない厚い防弾ガラスみたいな仕切りが存在して…
仕訳はかんたんだ。 右の箱に「要るもの」左の箱には「要らないもの」と書く。 目の前にある雑多なものたちをどちらかの箱に入れるだけだ。 目覚まし時計。 これは右の箱だ。 友達の結婚式の引き出物で電波時計で大きな音の出る優秀…
昔、泣くと雨のにおいのする女の人がいた しとしとと降り続く長雨のようなにおい まるで梅雨の朝のような その人はしくしくとは泣かない えーんえーんと子供のように声を上げて泣いた 一度泣き出すとい…
気味の悪い男がわざと大きな足音を立てて後からついてきている 後を追ってくる男の正体をぼくはずっと前から知っていて見て見ぬふりをしてきた いつのまにか男は怪物になっていた 存在を知ったころよりずっと邪悪で恐ろしいものになっ…