ある日の食事

朝から牛タンを食べる。コストコで購入した牛タンが山のように残っている。米は北海道の雨竜町から毎月送られてくるふるさと納税の品。炊くときにデキストリンを混ぜている。味噌汁は大量に作ってあり、島根県の宍道湖産のしじみを前日の...

いつも腹ペコな異彩

少女はまだ未成年だった。数か月後に外国の大学に入学することが決まっていた。親に食事をさせてもらっていない、と言ってチェーンのファミリーレストランのメニューを次々に平らげていった。 無表情だと怒っているようにすら見えるよう...

効率重視で頭の良い負けず嫌いの大学生

最初に会ったときから意志の強そうな人だなぁと感じていた。その人はとあるイベントに参加したいと志願して面接に来ていた。ぼくはその人を不採用とした。もう会うこともないと思っていたが、不採用連絡をした後、その人からとても丁寧な...

失われた友人たち

本心を話せる友達と疎遠になって1年がたつ。日常には何も変わりはないし、不都合も特に感じない。寂しいと思うことも全くない。不定期に連絡と取りあう友達のような人もいるし、広く浅く共通の目的を持った同志のような先輩方からお誘い...

社長を失った会社

スタートアップの小さな会社があった。アイデアマンであった社長が気の合う仲間数人と立ち上げた家族のような会社だった。まだ若く勢いのある会社は着実にクライアント数を増やし、売り上げも伸ばしていた。 ある日社長が急逝した。事情...