仕訳はかんたんだ。
右の箱に「要るもの」左の箱には「要らないもの」と書く。
目の前にある雑多なものたちをどちらかの箱に入れるだけだ。
目覚まし時計。
これは右の箱だ。
友達の結婚式の引き出物で電波時計で大きな音の出る優秀な目覚まし時計だ。
止めるボタンがちょっと精度が悪くて、
アラームを止めても、時々また鳴りだしてしまうがまだ使える。
僕は目覚まし時計を右の箱に入れる。
次だ。
額縁に入った絵。
これも迷うことなく右の箱だ。
とてもお気に入りで殺風景な部屋を明るくしてくれる効果がある。
白い動物が木製の人形を背中に乗せて歩いている。
空には満月がきれいにぽっかりと浮かんでいる。
割れ物なので丁寧にタオルに包んで右側の箱に入れる。
次。
ちょっとくたびれた黄色いシャツ。
夏に海に遊びに行くときとか、リゾートにぴったりのシャツだ。
うーん。
少し悩むがやはり右の箱だ。
黄色は僕のラッキーカラーだし、
少し派手だけれど、着心地がとても素晴らしい。
くたびれた、と言っても捨てるほどボロボロになってしまったわけではない。
袖を通して鏡で確認する。
うん、まだまだ大丈夫。
丁寧にたたんで右の箱に入れる。
そんな感じで2時間、右の箱ばかりに必要なものがしまわれていく。
左側の箱には断捨離について書かれた文庫本1冊。
部屋は一向に片付かない。
