怪物の存在

気味の悪い男がわざと大きな足音を立てて後からついてきている
後を追ってくる男の正体をぼくはずっと前から知っていて見て見ぬふりをしてきた

いつのまにか男は怪物になっていた
存在を知ったころよりずっと邪悪で恐ろしいものになっていた
もっと早いうちに何とかしていればよかった
と後悔しても今更もうあとの祭り
因果応報とはよく言ったものだ

次の路地を曲がったところで
ぼくはおそらく襲われることを覚悟している

怖くはない
これが定めなら受け入れるしかない

路地まで数メートル
足音が近づいてきている

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