2014年/LOG 雨のにおい Posted on 2014/06/19 昔、泣くと雨のにおいのする女の人がいた しとしとと降り続く長雨のようなにおい まるで梅雨の朝のような その人はしくしくとは泣かない えーんえーんと子供のように声を上げて泣いた 一度泣き出すといつも長いこと長いこと泣いていた ぼくはいつも近くにいて馬鹿みたいに その姿をずっと見ていた 声をかけることも 近づくこともできずに いつか雨雲が通り過ぎて雨のにおいがなくなるまで 時々そんな日々のことを懐かしく思い出す 共有:投稿いいね:いいね 読み込み中…