毎度のように日曜日の夜をゆったりと過ごす。
お気に入りのソファに座り明かりを最大限小さくして、
それをぼんやりと眺めながら眠りに落ちるまで待っていた。
こつこつ。
かすかに扉を叩く音がする。
木の葉が風に舞って扉に当たるような小さな音。
用心深く玄関の扉を開けて見るとそこには小さな髪の短い少女が立っていた。
少女は針と糸、それに黄色の花がらちりめん製のふくろうの人形を握っていた。
どうやらふくろうの人形は穴が開いてしまっているようだ。
俯いていて表情は見えない。
少女は俯いたまま黙ってぼくの方に、破けてしまったふくろうと、針と糸を渡してくる。
破けてしまったふくろうを繕うために、針に黄色の糸を通し、
チクチクと裁縫を始める。
こんな事をするのは何年ぶりだろう。
だいたいぼくは不器用なのだ。
かなり長い時間がかかっただろうか。
ぼくはほんの数センチ縫うだけの簡単な裁縫を終え、少女にふくろうの人形を返そうとした。
その時には少女は姿を消していた。
持っていたはずの針と糸もなくなっていた。
玄関先で黄色の花柄のふくろうだけを持ってぼくはひとりで立っていた。
ふくろうを乱暴にポケットにつっこみ、ぼくはまたソファで眠りに落ちるのを待っている。
