朝5時の電話

ひとりが孤独というのは嘘だ。ひとりでも孤独を感じない夜もある。逆に誰かといても何をしていてもどうしようもなく孤独を感じるときもある。孤独をひとりで埋めるのはつらい。出来れば誰か心安らぐ人にそばにいてもらいたい。20代の頃、僕も寂しくて仕方がなかった時期はある。

「孤独で仕方がないんだけれどどうしたらいい?」
僕は仕事を始める前、彼女は仕事が終えた早朝5時の電話。寝ぼけた頭では上手い解決法を思いつかなくて、友達に連絡したら?とかひとりを楽しんでみたら?などと頓珍漢な返答をしていたら電話を切られた。彼女の望んだ答えとはほど遠いものだったと朝9時頃気がついた。

もし僕に無限の時間と広い心があれば、どうして孤独なの?という質問から彼女の話を20時間くらい聞いて上げられたかも知れない。何も解決することは出来ないけど、僕に話をしている間だけは孤独から少しだけ遠ざけることができたんじゃないかと思う。

孤独に対して誰もが無力だ。ただ時間が過ぎ去るのを待つしかない。闇雲に動いて不安定なまま誰かを巻き込んで不快な思いをさせてしまうのならじっとしておくのが無難だ。そのうち孤独にも慣れてしまう。どんな体験も数を重ねれば自然とダメージは減っていくものだから。

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