僕は学校が好きではなかったので、ほとんど学校に通わずに大人になった。最終学歴も中学卒業なわけだが、不思議な縁で会社を自分で複数経営する機会に恵まれた。幸か不幸か多数の方々とは違う生き方をせざるを得なかったので、得られる知識や経験についても特殊なものになってきているんだろうと思う。
だから僕の経歴に不安を感じる人がいるのは理解ができる。今では批判的な言葉を突然浴びせられてもそんなには驚かなくなった。社会という枠組みの中で異物として処理されやすいのだろうな、ということも自然なことだと受け入れられる。経営者は経営者同士群れたがるのは、社会から異物扱いされて孤独だから身を寄せ合っているということもあるかもしれない。
僕は経営者同士の群れにも参加しないのでひとり孤独の身だ。少しかっこよく言うと一匹狼(かなりかっこいい)!悪く言うと偏屈な人見知りというわけだ。
ちょっと偏屈で人見知りな小市民でも、社会的に「経営者」という肩書で表現されると周りは勝手に警戒したり、悪口を言われたり、根も葉もないうわさを流されたりする。誹謗中傷になれているとはいえ、がっかりするような感情だって全くないわけじゃない。
よく言われるのが「なんかあやしい」という言葉。たいした能力もなく学歴もないのに会社経営してるって聞くとそりゃ怪しいですね。わかります。でもね、社長が優秀じゃなくてもサポートしてくれる人が優秀なら会社は不思議といい結果が出るものなのですよ(笑)
次に言われるのが「いつ経営破たんするかわからない」という言葉。これも全く否定できません。小さな会社は景気や法令、クライアントの風向きで業績なんてジェットコースターみたいに乱高下します。そんな現実を目の当たりにして吹けば飛ぶような企業規模であることは自分自身が一番理解しています。社員にもそう伝えています。だからこそ大手企業より早いスピード感、意思疎通のスムーズさを意識するように心がけています。
それに今の時代、大手にいれば安心ですか?大手企業の倒産、民事再生のニュースは珍しいですか?大手企業の管理職が転職市場でどのような扱いを受けているかご存知ですか?30年前ならいざ知らず、大手だから安心という時代はこれから確実に崩れていくと思いませんか?
経験上、僕はお金を稼ぐ能力は経験で身につくものだと考えている。事業を興しニーズを把握し利益の出る仕組みを作る。自分の能力、労力、財力のすべてを賭けて。これは本来、分業でなすものではないというのが持論だ。どんな大手企業も最初はひとり、もしくは共通の思いを持つごく少数の人の思いから立ち上がっているはずだ。
とはいえ、中小より大手が安定しているのは事実だし、確率論からも言えば大手が倒産する確率より中小企業が倒産する確率が圧倒的に高い。個々の能力や特性ではなく、統計や確率で安定を判定し、安定が生きる上での価値が高いなら、起業する人間の気持ちなんて別に興味もないことだろう。別の道で生きていくしかない。
僕は今まで生きてきた中でたくさんの人にお世話になってここまで来た。簡単に自分の人生を否定することは許されないし、諦めるわけにも投げ出すわけにもいかない。自分が自由に生きてきたので、他人の人生を否定するつもりは毛頭ないが、同様に他人から言われのない非難をされる筋合いもない。どうしても相容れないとお考えなら僕のことを嫌いなままでよいのでそっとしておいていただければ嬉しいなと思う。
否定、批判でも話題が出るだけありがたいと思うことのできない僕自身の器の小ささはまだ成長の余地があると考えている。まだまだまったく修業が足りていない。

