ブラック会社は基本的にケチか儲かっていないかのどちらかだ。もしくはその両方だ。前者は儲かれば儲かるほど仕事は増えるが賃金が増えない。会社の利益だけが内部留保としてたまっていく。そういう会社は長くは続かない。仕組みが破たんしているからだ。無理は長くは続かない。儲かっていない会社も同様だ。儲からない仕組み自体に問題がある。こちらも長続きはしない。
先日、とある飲食店で働くスタッフから転職の依頼を受けた。その人は1日12時間労働でホールに立ち続けていた。新卒入社3ヶ月の22歳。週6日勤務で入社時に包丁などの調理道具を、数か月間の給料天引きで購入させられている。総額10万円前後。
本社のある都内のマンションに入居することを入社の条件にされていたが、入社1週間で配属になったのは都内から郊外へ私鉄電車で1時間20分ほどの繁華街だったそうだ。都内の高い家賃を支払いながら、郊外へ長時間かけて通勤。帰りは終電ギリギリか、それを逃せばビジネスホテルに宿泊する。当然ホテル代は自腹だ。
会社側の話を聞いたわけではないので、全てが事実かどうかは見極める必要もあるが、この手の相談はかなり多いような気がする。特にチェーンの飲食店で、専門的な食材を扱うお店が多い。過去の慣習が改善されない閉鎖的な空間と、時代に飲まれ儲からない事業の間で起きる悲劇、と言ってもよいかもしれない。もちろんそういう悲しい会社は一部に違いないだろうが。
僕は迷うことなく転職をお勧めした。労働者も転職は不安だろうが、ブラック企業にはきちんとNOという姿勢を打ち出すことが大切だ。なかなか難しいところもあるだろうが今は転職先が豊富にある時代。恐れることはない。困っている人がいれば相談に乗ります。

