観光地と人混み

週末どこに出かけたいかと聞かれて、あまり思いつかないとその土地の観光名所みたいなところを挙げてしまうときがある。そして実際に訪問すると後悔するということを続けている。

僕は写真を撮るのが好きなので、観光名所といわれるところに行き、きれいな建築物や景色などを写真撮影できたらそれだけで楽しい。同じ思いを共有できる仲間がいればもっと楽しい。それなりに期待して観光地へ向かう。

どの観光地も景色はきれいだし、普段見られないような光景が見られることに間違いはないのだがどこも人にあふれ、メモや記録がわりの写メをパシャパシャととっていく人が多い。どんな場所でも楽しみ方は人それぞれだし批判する気はないけれど、そういう場面に出くわすともうとてつもなく帰りたい気持ちになる。そして実際に帰る。

しばらく郊外に車を走らせると名もない道や草木、動植物に出会えることがある。インターネットで検索しても出てこないようなありふれた景色、なのだろう。僕はそういう場所に車を止め、カメラを持ってふらふらと歩く。きれいな草の葉や面白い形の幹の窪みや普段見かけることのない生物にカメラを向ける。シャッターを切ると思ったような写真ではない。もう一度、もう一度と何度もシャッターを切っていられる空間が好きだ。

ああ、こういう時間が好きだな、と空を見ながら思う。次はもっと誰も知らないところに行こう。次の週、あまり人がいなさそうな場所を調べて目的地へ向かう。その場所は僕があまり知らないだけで一般的には有名な場所だったりする。みんな自分と同じようにインターネットで調べて同じ場所に来ているのだろう。穴場と検索して出てくる場所は穴場じゃない。次こそは、などと言ってまたインターネットを見ているのだからもう救いようがないな、と我ながら思う。

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