梅の肌ってなんであんなにガサガサ ザラザラしているのだろう。
子どものころ、大きな梅の木に上るのが好きだった。
あのガサガサの木の幹は、足をかけるのに最適だった。
するするとどこまでも上ることができるような気がした。
てっぺんまであっという間にたどり着く。
高さ数メートル程度。
だけど当時のぼくにとってそこは特別な場所だった。
狭い町内は一望できたし、風もいつもより強く感じられた。
そこは世界で一番高い場所みたいに思えた。
梅の肌ってなんであんなにガサガサ ザラザラしているのだろう。
梅の木の肌に触りながら、昔を思い出す。
