家の近所に枯れてしまったつつじ?のような植物がある。
生活圏なので何気なくそのつつじの前を日常に通り過ぎるのだけれど、
昨年の初夏のある日、つつじのような植物に突然花がついていた。
鮮やかな黄色で普通のトマトくらいの大きさの花だった。
人通りも多い場所だし、立ち止まってゆっくり花を見る時間的な余裕もなくて、
その時はその場を通り過ぎてしまった。
数日後、そこに立ち寄った時には、黄色い花は忽然と消えていた。
あれはいったいなんだったのだろう。
実際に花を見たから、幻ではないはずだ。
誰かが黄色の花を、枯れたつつじに細工したのだろうか?
パッと見ただけの印象だけれど、花は本当に咲いているように見えたから、
生きた花を枯れ枝の間に無造作に挿しただけではないのでは、と思う。
手間をかけてそんな細工がしてあったのなら誰がそんなことをしたのだろう。
家主だろうか?
人通りの多い道に、だれにも忘れられたように佇んでいる枯れたつつじのような植物に、
どんな思いで黄色い花を咲かせたのだろう。
他の人もあの黄色い花に気が付いていたのだろうか?
もしかしたら僕にしか見えなかったのではないだろうか?
植物自身が、もしくはほかの誰かが僕にしかわからないようにメッセージをくれたのか?
黄色い花をみてからもう半年以上の時間が経つが、あの場所を通るたびに
あの時の黄色の花が、いったいなんであったのか未だに時々思い出す時がある。
他人の家の敷地にある植物だし、不審に思われても嫌なのだが、
一度ゆっくり枯れてしまったつつじのような植物を観察してみたいな、と思っている。
