午前2時の連れてきたもの

午前2時をそんなに恐れない。
少なくとも子供の時よりは。

夜中の2時を自分のものにしてしまったみたいだ。
のらねこのように午前2時はするするとやってきて、
気が付かないうちに去っていく。

それがあたりまえになったと思っていた。

しかしぼくは午前2時を甘く見ていたようだ。
時々午前2時は、ぼくに死という恐怖を与える。

ぼくを死のギリギリの場所まで連れて行こうとするのだ。
いや、実際に本当に目の前まで来ているのかもしれない。
においがするからすぐに分かる。

「ああ、今日は死のすぐそばまで来ているな」って。

本当はとても怖い。
眠ってしまえばいいのに、そういう夜は眠れない。
だけど表情や行動に恐れが出ないように用心して、
ぼくは何事もなかったように布団に入る。

当然眠れない。
眠れない夜は楽しいことを考える。
死のことは考えない。

いや、その時点でまだ死を意識している。
だめだ。
午前2時は否が応でもぼくに死を感じさせるつもりだ。

そんなことを考えているうちに午前3時になる。
朝はもうすぐだ。
そう思えればスッと眠ることができる。
まるで母親に抱かれた子供のように。

今日もきっとあと1時間もすればそんなふうに眠れるはずなんだ。

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