嘘付いている自分。感謝を忘れてしまった心。本気で向き合うより、楽に付き合うことを覚えてしまった人間関係。自分がやらなくても周りの人がいろんなことをやってくれるようになって、使われなくなったぼくの手足はどんどんやせ細っていった。
食べるものは贅沢になって、それが当たり前になって、傲慢になった。人の気持ちがわからなくなってそんなふうに変わってしまっていることにも気が付かずにいた。
すべてを失ってすべてを呪う、という夢を見た。何が起きても怖くないとすら思う。たとえ死さえも。
一人になるのが怖い。死ぬなんて想像すると夜眠れなくなる。
そんな毎日を繰り返して、消しゴムのように自分自身が削られていって最後に残るのは削りカスだけ。
消しゴムのカスは消しゴムのカスでしかないからゴミ箱に入れられて集積所に向かい、高熱で焼かれてカゲもカタチもなくなる。いつかみんなそんなふうになるんだ。

