犬と遊んだ話

目の前にこちらを見上げて座っている犬がいる

彼は昔からボール遊びが好きで、どんなに遠くにボールを投げても走って取っていって口にくわえて持って帰ってくる。

 

最初はぼくも面白かったから、

何度も何度もボールを遠くに投げて、時々投げたふりだけして、一緒に遊んでいたけれど、

僕のもとにボールを拾ってくるたびに、

「また投げてくれるんでしょ?」

的な目で目を輝かせて見つめて来られるとだんだんボールを投げることが義務感になる。

 

しかしボールを投げるだけで汗だくになるというのに、(肩も痛くなってきている)

その犬は小さな体に無尽蔵の体力を秘めているとしか思えない動きだ。

ボールを追いかけて走ること自体がとても純粋に楽しいんだろうな、と思う。

キラキラした目を見ているとそうとしか思えない。

 

 

ご褒美もないのに、こんな炎天下にただボールを加えてぼくのところに持ってくることを

喜びと思えるようなその犬をぼくはちょっと尊敬する。

ただ楽しんでいるだけのその犬を。

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