最初に会ったときから意志の強そうな人だなぁと感じていた。その人はとあるイベントに参加したいと志願して面接に来ていた。ぼくはその人を不採用とした。もう会うこともないと思っていたが、不採用連絡をした後、その人からとても丁寧な感謝のメールをもらった。面接をしていただいてありがとうございます。いろいろ勉強になりました、と書いてあった。お断りメールに丁寧に返信してくる人は少ないので、良い印象が残ったままだった。
ある日の別のイベントでその人とばったり出くわした。縁を感じて、当時僕の関わっていたプロジェクトにインターンとして採用したいことをその子に告げた。にこりと笑って引き受けてくれたことで一緒に働くことになった。
大学生は結構見てきたが明らかに仕事のできる部類の人だった。お願いした仕事の本質を理解できる人だった。こちらがお願いした仕事に自分なりの工夫をプラスアルファして返してくる仕事の姿勢に感心させられた。また作業スピードがとても早く、2時間で依頼した仕事を1時間で仕上げ、1時間かけて新しい工夫とミスがないかチェックするような仕事っぷりだった。
欠点はその時の感情によって仕事の出来、スピードが違うことと、勤怠が良くないことだった。そのことでは厳しく注意することもあった。言いたいことを我慢するように黙って、泣き顔を見られないようにうつむきながら大粒の涙をぽたぽたと流していた。
その人を通じて同じ大学の人を何人も紹介してもらった。どの人もとても個性的で、魅力的な人たちだった。なれ合わず仲間内でも思ったことはガンガン言い合う関係は好感が持てた。そんな関係がうらやましくも思えた。
今は前ほどの頻度で仕事で出会うことはない。それでも時々面白い人が参加するセミナーやパーティにはインターンとして一緒に連れて行っている。どこに連れて行ってもその人の評価は高く、その人自身も何かを学び取っているようだ。
これからのどんな成長をしていくのかとても楽しみな人だ。いつか立場が逆転してその人から教えを乞うようなこともあるような気がしている。

