虹色のシマウマが砂漠のようなきめの細かい砂の上を歩いている。通常黒い縦縞の部分が緑色や水色やピンク色をしている。白い部分はそのまま白いまんま。不思議な馬だ。僕はそのシマウマを捕まえようと後ろから追いかけていたのでシマウマの顔を見ることはできなかった。
シマウマの足跡が砂の上にまるで測ったように同じ歩幅で僕の足元に残っている。この足跡をたどっていけば、虹色のシマウマにだどりつけるだろう。僕は砂の上の足跡だけを見失わないように気を付ける。幸い風もないから足跡が消えることもない。追いつけさえすればシマウマに手綱を付けることくらい僕にとっては朝飯前なのだから。しめしめ。
目が覚めるとそこは見慣れた僕の部屋のベッドの上だった。時計は午前3時20分をさしている。ふと右手を見ると、真新しい針金ハンガーを力強く握っていた。

